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第1分科会

第1分科会 テーマ 「乳児保育の魅力再発見」

講師 大阪総合保育大学大学院 教授 大方 美香 氏

 今回の講義では「乳児保育の魅力再発見」というテーマで話が進められ、前半は講義の時間、後半の時間はグループワーク中心に講義が行われた。
 乳児保育は、「ヒト」として育っていくなかで、生活習慣を身につけていく人生の最初の基盤になる時期であり、乳児時代は環境により様々な感覚(視覚・聴覚)が育ち、生きていく力を適用していく事ができる。
 保育者は、子ども一人一人の成長を発見することができ、また子ども一人一人の気持ちを考えて、年間を通してどのように接して成長の足りないところを補うことができるのかを考えながらも、家庭ではなかなかできない経験をさせてあげる事で成長を促してあげることができる。
 家庭での教育の現環境では、誘拐等、様々な不安要素があり昔とは違い、安心して遊ぶ事ができず、いろいろな人々との出会いや関わりが少なくなってきている事から、多様な経験をすることが減少してきている。また、文明の発展により、スマートフォン等を利用することで、子どもとの関わりが簡易になってきており、さらに聞いてイメージする事より、見てイメージをする事が多くなってきている為、保育所での出来事を保護者との連絡帳等のやりとりで正確には伝わらなくなってきていることも多々ある。
 今後の課題として、保護者への伝達方法の考え方の改善、保護者と保育者が協力して大切な子どもに沢山の経験や人々との関わりを提供し保護者と保育者が一体となって育てていくことが大切になってくるのではないかと述べられた。
 後半では、模造紙と付箋を使い4〜6名のグループワークを行いながら、一つのお題から受講者全員が他グループに行き追記する事で共有や共感をした。また、手遊びを通して、乳児と保育者の感覚の違いを学び、受講者からは笑みが溢れていた。

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